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冬が来る前に

 カヤ刈りをしました。

 10日前にはまだ青かったススキも、周辺の山々と同様に黄色く色づき、カヤ刈りにちょうど良い塩梅でした。

 

 カヤ刈りの作業はまず、カヤを生えている状態で束にし、それを草刈り機で刈ります。次に、カヤと一緒に刈り取られたヨモギやセイタカアワダチソウ等の草本を除き、3、4か所縄で縛ります。最後に束のお尻をそろえてあげます。

 簡単そうな作業ですが、ススキの葉は切れやすく油断するとケガをしてしまいます。また、刈り取ってすぐは水分を含んでいるため、束にすると重くなり力が要ります。意外とハードです。

 

 カヤは細くて真っ直ぐなものが良いものですが、良いカヤを刈るためには毎年カヤを刈らなければなりません。もし怠ると、カヤは太くなり、また、茅場の中に枯れたカヤが混ざってしまうそうです。

 山村文化の伝承は技術などを伝え教わるだけでなく、継続していくことも重要なのだと思いました。